
新型コロナウイルスによる影響は、未だ収束する気配を見せていません。感染は増減を繰り返しており、企業もコロナ対応に追われている状況です。当然、介護施設でもコロナ対応が進められています。介護士に興味のある方、介護施設にお勤めの方などは、コロナ禍での業務、および注意点を理解しておきましょう。知っておくとイメージがしやすく、現場でも役に立ちます。
目次
コロナ禍における介護士の業務とは
コロナ禍での介護士の業務は、通常の業務に加えてコロナ対応も必須となっています。高齢者の場合、重篤化しやすいとされているため、徹底した感染対策が必要です。
従来の入居者へのサポート業務に加えて、マスクなど備品の手配および定期的な殺菌作業など、コロナ対応が業務に取り入れられています。また、入居者や職員が感染したときも、マニュアルに沿って対応しなければなりません。
追加業務に加えて、介護施設では人手不足も続いており、介護士1人あたりの負担も大きくなっているようです。
介護施設のコロナ対応
介護施設では、国や都道府県が推奨するマニュアルに沿って、コロナ対応が行われています。取り組まれている対策は施設ごとに異なりますが、基本的には5つの対応がされているようです。
1.事前の準備
介護施設では、備品の手配や新しい生活様式による予防など、事前の備えに関するコロナ対応をしています。施設によっては、感染が確認された場合を想定して、訓練やシミュレーションを行うところもあるようです。
さらに、介護士に対してコロナに関する研修会を開催するなど、事前のコロナ対応に力を入れている介護施設もあります。
2.初期対応
初期のコロナ対応も重要です。入居者などに疑わしい症状があるときは、迷わず保健所などに相談するなど、前もってルールを決めている施設もあります。また、検査結果が出るまでは個室に移動してもらうなど、感染拡大を防ぐ取り組みも行われています。さらに、介護士への感染拡大を防ぐため、担当を振り分け直す介護施設もあるようです。
3.必要な人員の確保・配置
介護士の配置や必要な人員についても、コロナ対応には大切なことです。介護士のシフトを1日ごとに見直す、および業務をフロアごとに分けるなど、細かい部分まで配慮されています。
さらにコロナ対応を徹底している介護施設では、清掃や給食を外部に委託することで、出勤する人数を減らすなどの取り組みが行われています。
4.保健所・病院との連携
関係機関との連携も重要なコロナ対応です。対応を誤ってしまうと、感染が拡大する可能性があります。適切な対応ができるように、感染が起きた場合のマニュアルを作成する介護施設も存在します。
また、感染が起きると不安になりやすい状況であるため、介護士のメンタルに配慮することも必要です。
5.その他の対策
その他のコロナ対応としては、風評被害を防ぐことなどが挙げられます。実際に、都道府県が実施したアンケートによると、「風評被害に苦しんだ」と回答した介護士もいます。
介護士のメンタルを守るためには、風評被害に対する取り組みも重要です。介護施設だけで対応が難しい場合には、役所に相談するなど、関係各所との連携も必要だといえるでしょう。
介護士がコロナ対応するときの注意点
介護の現場においては、介護士がコロナ対応をすることになりますが、注意しておきたい点があります。対応を誤ると、介護士が体調を崩してしまい、最悪の場合には退職することになりかねません。重要なポイントはおさえておきましょう。
介護士の体調確認が必要
介護士の体調には十分に配慮することが必要です。従来の業務に加えて、コロナ対応もしなければならず、以前より負担が増している可能性があります。
介護施設では、人手が足りない状況が続いており、介護士1人あたりの負担も大きい状況です。
配置やシフトを調整するなど、介護士の負担を分散することを心掛けましょう。どうしても調整が難しい場合には、外部職員の受け入れなども検討する必要があるといえます。
介護士のメンタルケアも大切
介護士のメンタルケアにも配慮する必要があります。コロナ禍では、感染することへの不安および自粛による環境の変化など、ストレスが溜まりやすい状況です。実際に、自殺や犯罪に発展するような事例も起きています。
レクリエーションを開催する、およびシフトを調整して休日を与えるなど、介護士にリフレッシュしてもらうことも必要です。
もしものときに気付けるように、日ごろからコミュニケーションを取ることを意識しましょう。
介護業界のシフトルールについて解説
今回の記事ではコロナ禍での介護士の業務やシフトついて紹介しました。
コロナ禍での業務や注意点を理解し働きやすい職場環境にできないか検討しましょう。
また介護業界にはシフトルールが存在することを知っていますか?
下の記事では介護業界のシフトルールについて詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
介護業界のシフトルールってなに?エクセルやツールでの管理方法
働きやすい職場環境を整えるにはシフトにも配慮する
いかがだったでしょうか。介護施設では、コロナ対応にも十分な配慮がされていることが分かります。一方で、働く介護士のケアも大切です。体調やメンタルのケアをしておかないと、結果的にはさらなる人手不足にもなりかねません。介護士とのコミュニケーションやシフト管理などは、十分に配慮しましょう。
なお、シフト管理を効率化させるには、管理ツールなどの活用がおすすめです。シーライヴ株式会社が提供する管理ツールは、シフト作成を自動ですることができるため、負担を軽くできます。コロナ対応で人手不足に陥りやすい場合には、効果的だといえるでしょう。