シフト管理はどの業界でも労力のかかる業務ですが、夜間勤務がある介護業界においては、難しさがさらに高まります。
夜勤や公休のタイミングを考え、すべてのスタッフに対して労働負担を公平にすることは至難の業です。
そこで今回の記事では、介護業界において夜間シフト管理が難しくなる原因と、解決策について解説していきます。
目次
介護業界における勤務体系の特徴
介護業界における勤務体系の特徴は次の3つです。
・夜間勤務があること
・4交代制シフト
・4週8休が多く不定休
すべてに施設に該当する条件ではありませんが、夜間勤務があることはほぼ確実です。
多くの場合で、早番・日勤・遅番・夜勤の4交代制が採用されており、休日はシフトにより不定休となりますが、基本的に4週8休となります。
休日の日数は一般的な勤務と変わらないものの、交代制であり夜間勤務が含まれることが、介護業界における勤務体系の特徴です。
介護業界の夜間シフト管理が難しい理由
介護業界の夜間シフト管理は非常に難しいとされますが、なぜ難しくなるのか理由を見ていきましょう。
スタッフの労働負担が公平になりにくいこと
夜間シフト管理の難しさは、スタッフの労働負担が公平になりにくいことが理由です。
早番・日勤・遅番・夜勤の4つの労働体系で、最も身体への負担が大きくなりがちなのは夜勤でしょう。
1人のスタッフに夜勤が集中したり、連続したりすると公平性にかけますし、夜勤後の日勤などの条件では休む時間が短すぎてスタッフへの負担が大きくなります。
介護業界においては夜勤が含まれる4交代制という労働体系を採用しているため、すべてのスタッフに対し公平に夜間勤務をさせることと、次の勤務までの時間を均等にすることの両立が困難です。
人員不足の施設が多いこと
介護業界の夜間シフト管理が難しい理由として、人員不足の施設が多いことも挙げられます。
雇用しているスタッフ数が十分であれば、ゆとりを持ったシフトを作ることができますが、不足している状態で夜勤シフトを作成すればスタッフ1人あたりの負担は増加するはずです。
厚生労働省の調査によると、「従業員数に不足感がある」と答えた施設は56.5％でした。
不足していると答えたスタッフの内訳を見ると、訪問介護員が73.6％、介護職員が51.4％であり、半数以上の施設が不足していると感じていることがわかります。
雇用できているスタッフ数が少ない中、身体への負担が大きい夜勤シフトを管理し、スタッフに公平な労働負担を与えることは簡単ではありません。
夜間のシフト管理問題を解決する方法
それでは、介護業界において夜間のシフト管理問題を解決するにはどうすれば良いか、対処法をお話していきます。
確定しているところからシフト作成をはじめる
夜勤シフトを作成する前に、まずは確定しているところから作成をはじめることが基本です。
スタッフからの希望休や有資格者の配置が必要な日程など、確定している日程からマスを埋めていくイメージで作成しましょう。
出勤日が限られているスタッフがいたり、イベントがあったりする場合も確定されたシフトとなります。
夜勤をどうするか決める前に、確定しているところから作りはじめることがシフト作成の基本です。
3日ごと・夜勤明けに休みを入れる
介護業界の夜間シフトでは、連勤3日目に夜勤を入れ、夜勤明けを休みにするとスタッフへの負担が減ります。
例えば、日勤・遅番・夜勤の順番でシフトを組み、夜勤明けは休みにすると勤務日間の休息が十分にとれ、夜勤の疲れも癒せるシフトとなるでしょう。
すべてのスタッフに対し出勤3～4日ごとに休みを与え、休み前は夜勤を入れるシフトを完成させられると理想的です。
シフト管理システムを導入すること
介護の夜間シフト管理問題を解決する最善の方法は、シフト管理システムを導入することです。
シフトの問題を解決する方法はさまざまですが、いずれにしても人が管理している以上はミスが発生する可能性はありますし、必要な人員数を確保できなくなることもあるでしょう。
しかしシフト管理システムなら、事前に設定した条件やスタッフからの希望を考慮し、最適だと思われるシフトを自動的に作成してくれるので、管理者が頭をひねってシフトを管理する必要がなくなります。
おすすめのシフト管理システムをご紹介
夜間勤務を含む介護業界には、シフト管理専用システムである「ほすぴタッチ」をおすすめします。
「ほすぴタッチ」は介護・医療業界に特化したシステムで、有資格者の配置など、複雑なシフトでも管理をすべて任せられることが最大のメリットです。
最初に設定した勤務ルールと、スタッフが自身のスマホから登録できる希望シフト条件に従って数千万通りのシフトを作成した後に、最適だと思われる1つを提示してくれます。
クラウド形式なので大規模なサーバーなどを導入する必要もなく、お手持ちのスマホやパソコンから使い始められる手軽さも魅力です。
夜勤シフト管理の難しさに頭を抱えている管理者の方には、介護・医療業界に特化したシフト管理専用システムである「ほすぴタッチ」をおすすめします。
夜間勤務を含む介護のシフト管理はコツを押さえて
介護業界のシフト管理は夜間勤務を含む4交代制であることから、他の業種に比べてシフト作成の難易度が上がります。
もしシフトの管理がスムーズに進まないと悩んでいるなら、今回の記事でご紹介したコツを意識しながらシフトを作ってみてください。
もしコツを意識しても公平なシフト作成が難しいようであれば、システムの導入をおすすめします。
シフト管理システムを導入すれば、シフトに費やしていた時間と労力を削減し他の業務に充てられるだけでなく、今までよりもさらに完成度の高いシフトが作れるようになるでしょう。
